ロゴがなくてもホームページは作れる?
「ロゴを作ってからでないと、ホームページは頼めない」と思っていませんか。ロゴがなくても、屋号の文字と色の選び方で、お店らしいホームページは十分に作れます。
開業したばかりのお店や、長く続けてきたけれどロゴを作ったことがない事業者さんが、「ロゴがないけれど大丈夫だろうか」と迷うのはよくあることです。結論から言うと、ロゴがなくてもホームページは作れます。ロゴの完成を待ってホームページの公開が遅れるほうが、お客さまにとってはもったいないことです。
この記事では、ロゴがないときに屋号をどう見せるか、色と書体でどう印象を作るか、あとからロゴを作るときに何に気をつければよいかを紹介します。ブラウザのタブに出る小さなアイコン(ファビコン)の考え方もあわせて解説します。
ロゴがなくても困らない理由
ホームページで、お客さまが最初に確かめるのは「何のお店か」「どこにあるか」「いつ開いているか」です。ロゴの有無よりも、まずこうした情報がすぐ見つかるかどうかが大切です。そのうえで大切なのは、屋号がはっきり読めて、ページ全体の雰囲気がお店の印象と合っていることです。
ロゴの役目は、大きく分けると次の2つです。
- 屋号を覚えてもらう(看板や名刺、ホームページで同じ形を見せる)
- お店の雰囲気を伝える(やわらかい、きちんとしている、元気がある など)
この2つは、屋号の文字の見せ方と、ページの色・書体の選び方でも果たせます。ロゴはあとから足すこともできるので、まずはホームページを公開し、お客さまに見つけてもらえる状態を作ることを優先しましょう。
文字だけのロゴ(ロゴタイプ)で屋号を見せる
マークや絵を使わず、屋号の文字だけでロゴの代わりにする方法があります。文字だけのロゴは「ロゴタイプ」とも呼ばれ、有名な会社でも使われている形です。ホームページでは、ページの左上などに屋号を置き、書体や太さ、文字の間隔を整えて見せます。
文字のロゴを作るときのポイント
- 屋号は省略せず、読み方が分かりにくい場合はふりがなや英字を小さく添える
- スマホの小さな画面でも読める太さと大きさにする
- 業種が伝わる短い言葉を添える(例:「みどり駅前の自家焙煎カフェ」)
- 飾りの多い書体は避け、読みやすさを優先する
屋号に業種が入っていない場合は、屋号の下や横に「整体院」「税理士事務所」のような言葉を小さく添えるだけで、初めて見た人にも何のお店かが伝わります。
ポイント
文字のロゴは、画像ではなく文字(テキスト)のまま置く方法もあります。文字のままなら、検索エンジンや読み上げ機能にも屋号が伝わり、あとで書体を変えるのも簡単です。画像にする場合は、屋号を代わりの文字(alt)として必ず設定しましょう。
色と書体でお店らしい印象を作る
ロゴがなくても、ページ全体の色と書体をそろえると、お店らしさはしっかり出せます。ここで決めたことは、あとでロゴを作るときの土台にもなります。
色の決め方
色は、ベースの色・メインの色・アクセントの色の3つ程度に絞ると、まとまりが出ます。
| 役割 | 使う場所 | 選び方の例 |
|---|---|---|
| ベースの色 | 背景、広い面 | 白や生成り、薄いグレーなど、文字が読みやすい色 |
| メインの色 | 見出し、ボタン、屋号 | お店の内装や看板、制服など、すでに使っている色から選ぶ |
| アクセントの色 | 目立たせたい所だけ | メインの色と相性のよい色を、少しだけ |
迷ったときは、お店にすでにある色から選ぶのがおすすめです。のれん、看板、外壁、ショップカードなど、お客さまがすでに目にしている色を使うと、ホームページとお店の印象がつながります。
書体の決め方
書体(フォント)も印象を大きく左右します。大きく分けると、次のような傾向があります。
- 明朝体:落ち着いた、上品な、伝統のある印象(和食店、旅館、士業など)
- ゴシック体:はっきりした、親しみやすい、現代的な印象(多くの業種に合う)
- 丸ゴシック体:やわらかい、やさしい印象(子ども向けの教室、カフェ、雑貨店など)
見出しと本文で書体を変える場合も、2種類までにとどめると読みやすくなります。本文は、長い文章でも疲れにくい書体を選びましょう。
写真やイラストのトーンもそろえる
色と書体に加えて、写真の明るさや雰囲気をそろえると、ロゴがなくても統一感が出ます。写真がまだない場合の工夫は、写真がなくてもホームページは作れる?で紹介しています。
あとからロゴを作るときの注意
ホームページを公開したあとでロゴを作ることになっても、慌てる必要はありません。次の点を押さえておくと、差し替えがスムーズです。
作ってもらうときに受け取るもの
- 拡大しても粗くならない形式のデータ(デザイナーに相談するとよい)
- ホームページで使いやすい画像のデータ(背景が透明なものなど)
- 横長・正方形など、使う場所に合わせた複数の形
- 色の指定(使う色の番号や名前)
- 小さく使うときの形(マークだけ、頭文字だけ など)
あとから「この形のデータがない」と困ることがよくあります。ロゴを作ってもらうときは、使う場所(ホームページ、看板、名刺、SNSのアイコン)を先に伝えておくと、必要なデータをそろえてもらいやすくなります。デザイナーとのやり取りのコツは、制作会社・デザイナーとのやり取りで揉めないコツも参考にしてください。
権利のことも確かめておく
ロゴを人に作ってもらった場合、そのロゴを自由に使ってよい範囲(看板や商品への使用、色や形の変更など)を、契約のときに確かめておきましょう。ほかの会社のロゴや商標と似すぎていないかにも注意が必要です。
ロゴの著作権や商標の登録については、特許庁などの公的な案内をご確認ください。判断に迷う場合は、弁理士などの専門家に相談してください。
ロゴに合わせてホームページの色を見直す
ロゴの色がホームページのメインの色と大きく違う場合は、ホームページの色も見直します。最初に色を3つに絞っておけば、直す場所も少なくて済みます。
ファビコン(タブの小さなアイコン)も用意する
ファビコンとは、ブラウザのタブやブックマーク、スマホのホーム画面に追加したときに表示される小さなアイコンのことです。設定していないと、ブラウザの決まったアイコンが表示され、ほかのタブと見分けにくくなります。
ロゴがない場合でも、ファビコンは作れます。
- 屋号の頭文字1文字を、メインの色の背景に置く
- お店に関係のある簡単な形(カップ、はさみ、家の形など)を使う
- 細かい文字や線は使わない(とても小さく表示されるため、つぶれて見えなくなる)
ファビコンは、とても小さな大きさで表示されることを前提に、形をシンプルにすることが大切です。ロゴができたら、ロゴのマーク部分をファビコンに使うこともできます。
よくある質問
ロゴは自分で作ってもいいですか?
自分で作ってもかまいません。ただし、文字が小さくなっても読めるか、白黒にしても形が分かるか、ほかのロゴと似ていないかは確かめておきましょう。迷う場合は、まずは文字だけのロゴで始め、あとから整える方法もあります。
ロゴを変えたら、ホームページ以外にも直すところはありますか?
SNSのアイコン、Googleマップのお店の情報の画像、名刺やショップカード、看板などがあります。どこに使っているかを一覧にしておくと、直し忘れを防げます。
まとめ
ロゴがなくても、屋号を読みやすい文字で見せ、色を3つ程度に絞り、書体をそろえれば、お店らしいホームページは作れます。ファビコンは頭文字などのシンプルな形で用意しておきましょう。ロゴはあとから作っても大丈夫です。そのときは、使う場所を伝えて必要なデータをそろえてもらい、使える範囲も確かめておきます。
Avrencalでは、ロゴがない場合も、屋号の文字の見せ方と色の組み合わせからご提案しています。どんな雰囲気になるかは、制作サンプルでご覧ください。