ホームページの料金表の見せ方
料金が分かりにくいと、お客さまは問い合わせる前に迷ってしまいます。料金を載せると決めたら、次は「どう見せるか」。読み違えられず、比べやすい料金表の作り方をまとめました。
料金をホームページに載せるお店は多いものの、「書いてはあるけれど分かりにくい」料金表も少なくありません。税込なのか税抜なのか分からない。「〜」の上限がいくらなのか見当がつかない。オプションを足すと結局いくらになるのか分からない。こうした迷いは、問い合わせをためらう原因になります。
この記事では、美容室や教室、修理、撮影など、料金が内容によって変わる小さな事業を想定して、料金表の見せ方を紹介します。税込表示の書き方から、スマホで表が崩れないための工夫まで、順に見ていきます。
料金表の基本:何が含まれるかと税込表示
料金表を見る人が確かめたいのは、次の3つです。
- 自分が頼みたいことは、だいたいいくらか
- 表に書いてある金額のほかに、かかるものはあるか
- いくつかのプランのうち、どれが自分に合うか
つまり料金表は、金額を並べるだけでなく、「何が含まれていて、何が別か」を伝える表です。この視点で作ると、自然と見やすい表になります。
税込で表示する
消費税がかかる取引で、お客さま(一般の消費者)に向けて価格を表示するときは、消費税を含めた支払総額を表示することが求められています(総額表示)。ホームページの料金表も、お客さまに向けた価格の表示に当たります。
書き方の例は次のとおりです。
- 「〇〇円(税込)」
- 「〇〇円(税込)/うち消費税〇〇円」
- 「〇〇円(税込)(税抜〇〇円)」
税込の金額がはっきり分かる書き方にしておけば、税抜の金額をあわせて書いてもかまいません。表の上に「表示価格はすべて税込です」と一行添えておくと、1つずつ書く手間も省けます。ただし、一部だけ税抜の金額が混ざらないよう、更新のときにも気をつけましょう。
総額表示の対象や表示のしかたの詳しい例は、国税庁や財務省の案内をご確認ください。取引の内容によって扱いが変わることもあるため、迷う場合は税理士などの専門家に相談してください。
「〜」で目安を書くときの注意
内容によって料金が変わる仕事では、「〇〇円〜」と最低の金額を書くことがよくあります。目安があるだけで相談しやすくなりますが、書き方によっては誤解を生みます。
何で金額が変わるのかを書く
「〇〇円〜」だけでは、上がどこまであるのか分かりません。金額が変わる理由を一緒に書くと、お客さまは自分の場合を想像できます。
例:「カラー 〇〇円〜(髪の長さと薬剤によって変わります。肩より長い方は〇〇円が目安です)」
いちばん安い金額だけを目立たせない
最低の金額だけを大きく書き、実際にはほとんどの人がそれより高くなる、という見せ方は避けましょう。お客さまが「思っていたより高い」と感じる原因になります。また、実際より安く見せる表示は、景品表示法で問題になることがあります。
ポイント
「〜」を使うときは、「どんな場合にその金額か」「何で上がるか」「くわしい金額はいつ分かるか(見積もり・カウンセリングのあとなど)」の3つを添えると、目安として役に立つ料金表になります。
価格の表示が景品表示法に触れるかどうかは、表示全体の印象などから判断されます。詳しくは消費者庁の案内をご確認いただき、判断に迷うときは専門家に相談してください。
オプション・追加料金の載せ方
基本の料金に加えて、オプションや追加の費用がある場合は、基本料金の近くにまとめて書きます。ページの最後や別のページに離れていると、見落とされやすくなります。
| 項目 | 料金(税込) | 補足 |
|---|---|---|
| 基本コース(60分) | 〇〇円 | カウンセリング込み |
| 延長(30分ごと) | 〇〇円 | 当日の空き状況によります |
| 出張料 | 〇〇円〜 | 〇〇市内は無料。それ以外は距離で変わります |
| キャンセル料 | 〇〇円 | 前日18時以降のキャンセル |
出張費や送料、材料費、キャンセル料など、あとから知ると不満につながりやすい費用ほど、先に書いておくことが大切です。「〇〇は料金に含まれます」と、含まれているものも書くと安心してもらえます。
支払い方法もあわせて
現金のみなのか、カードや電子マネーが使えるのか、前払いか後払いかも、料金表の近くに書いておきます。支払い方法は、意外とよく聞かれる質問のひとつです。
比べやすい並べ方
プランやコースがいくつかある場合は、お客さまが比べて選べるように並べます。
並べる順番
- 安いものから高いものへ、またはシンプルなものから充実したものへ、順番をそろえる
- 初めての人向けのプランがあるなら、最初か目立つ位置に置く
- いちばん選ばれるプランに「おすすめ」などの目印を付ける(本当にそうであるときだけ)
違いが分かる表にする
3つ程度のプランを比べるなら、プランを横に、含まれる内容を縦に並べた表が分かりやすくなります。
| 内容 | ライト | スタンダード | じっくり |
|---|---|---|---|
| 時間 | 30分 | 60分 | 90分 |
| カウンセリング | ○ | ○ | ○ |
| アフターケアの説明 | - | ○ | ○ |
| 料金(税込) | 〇〇円 | 〇〇円 | 〇〇円 |
比べる項目は、お客さまが気にすることに絞ります。項目が多すぎると、かえって違いが分かりにくくなります。迷う人のために、「初めての方はスタンダードがおすすめです」のような、選び方のひとことを添えると親切です。
スマホで料金表が崩れないようにする
パソコンで見やすい表も、スマホでは横にはみ出したり、文字が詰まって読めなくなったりします。料金表を作ったら、必ずスマホの実機で確かめましょう。
- 表が画面からはみ出していない(はみ出す場合は、横にスクロールできる)
- 金額が途中で改行されていない
- 列が4つを超える表は、分けられないか考えた
- 表の画像ではなく、文字の表で作っている
- 補足の文が長すぎず、表の外に出せるものは出した
列の多い比較表は、スマホではプランごとの「カード」に分けて縦に並べる方法もあります。品目が多い料金一覧なら、表にせず「項目名 …… 金額」の形で1行ずつ並べるほうが読みやすいこともあります。スマホでの見やすさ全体については、スマホで見やすいホームページの条件も参考にしてください。
よくある質問
料金を載せると、ほかのお店と比べられて不利になりませんか?
比べられることはありますが、料金が分からないお店は、そもそも候補から外れることもあります。金額だけでなく、何が含まれているか、どんな人に向いているかを書いておくと、金額以外の理由でも選んでもらいやすくなります。
料金を変えたときは、どうすればいいですか?
料金表を直すのに加えて、お知らせで「〇月〇日から料金を改定します」と事前に知らせるのが丁寧です。変更の前に予約したお客さまの扱いも決めて、書いておきましょう。お知らせの例文はお知らせの書き方と例文集で紹介しています。
まとめ
料金表は、税込の金額をはっきり書き、「〜」の目安には何で変わるかを添え、オプションや追加の費用は基本料金の近くにまとめるのが基本です。プランは比べやすい順番と表で並べ、スマホでの見え方も確かめましょう。料金を載せるか迷っている段階なら、まずは「目安」から始めるだけでも、問い合わせの不安は減らせます。
Avrencalでは、料金表をスマホでも読みやすい形に整えるところからお手伝いしています。どんな構成になるかは、無料のお見積もりでお気軽にご相談ください。