飲食店のメニューページの作り方

「何が食べられるか」「いくらくらいか」は、お店を選ぶときの大きな決め手です。お客さまが迷わず選べて、お店も更新しやすいメニューページの作り方をまとめました。

飲食店のホームページを見に来た人が、営業時間や場所と並んで確かめたいのがメニューです。「ランチはいくらくらい?」「子どもが食べられるものはある?」「今の季節は何がおすすめ?」。メニューページは、こうした疑問に答え、「行ってみよう」と思ってもらうためのページです。

この記事では、カフェや食堂、レストランなど小さな飲食店を想定して、見やすく伝わるメニューページの作り方を紹介します。価格の表示やアレルギー情報など、気をつけたい点もあわせて解説します。

メニューは「文字」で載せる

お店で使っているメニュー表を写真に撮って、そのまま画像で載せているホームページをよく見かけます。手軽な方法ですが、次のような困りごとがあります。

  • スマホでは文字が小さく、拡大しないと読めない
  • 検索エンジンが内容を読み取りにくく、料理名で検索しても見つけてもらいにくい
  • 画面の読み上げ機能を使う人に、内容が伝わらない
  • 1品変えるだけでも、画像を作り直す必要がある

メニューは、料理名と価格を文字で載せるのが基本です。紙のメニュー表の雰囲気を見せたい場合は、文字のメニューに加えて画像を添える形にしましょう。

見やすいメニューページの組み立て方

分類と並べ方

メニューは「ランチ」「ディナー」「ドリンク」「デザート」「テイクアウト」のように分類し、分類ごとに見出しを付けます。品数が多いお店では、ページの最初に分類の一覧を置き、押すとその場所に移動できるようにすると便利です。

並べる順番は、お店がいちばん食べてほしいもの、人気のものを上にします。「当店のおすすめ」「はじめての方に」などの目印を付けるのも効果的です。

1品ごとに書くこと

項目例
料理名自家製デミグラスのハンバーグ
ひとこと説明牛と豚の合いびきを、じっくり煮込んだソースで
価格(税込)1,200円
セット内容・量サラダ・スープ付き/ごはんの大盛り可
補足平日ランチのみ、数量限定、辛さの目安など

説明は長くなくてかまいません。どんな料理か想像できる、ひとことがあるだけで、選びやすさが変わります。外国語の料理名や、聞き慣れない食材には、短い説明を添えましょう。

価格の書き方と税込表示

価格は、お客さまがお店を選ぶときにとても気にする情報です。分かりやすく、正しく載せましょう。

日本では、お客さまに向けて価格を表示するときは、消費税を含めた支払総額を表示することが求められています(総額表示)。ホームページのメニューも、お客さまに向けた価格の表示に当たります。たとえば「1,200円(税込)」のように書くのが分かりやすい方法です。

  • 店内飲食とテイクアウトで価格が違う場合は、両方を書くか、違いが分かるように示す
  • サービス料やチャージ料がかかる場合は、メニューの近くに分かりやすく書く
  • 「時価」の料理がある場合は、お店で確認してほしい旨を添える
  • 価格を変更したら、ホームページも同じ日に直す

総額表示の考え方や、具体的な表示の例については、国税庁や財務省の案内をご確認ください。

写真を載せるときのコツ

料理の写真があると、味や量のイメージが伝わりやすくなります。ただし、すべての料理に写真を付ける必要はありません。看板メニューや人気の品など、数を絞って質の良い写真を載せるほうが、全体の印象は良くなります。

  • 窓ぎわなど、自然光の入る明るい場所で撮る
  • 実際に出しているものと同じ盛り付け・量で撮る
  • 器やテーブルの背景をすっきりさせる
  • 色を大きく加工せず、実物に近い色で載せる

写真と実物が大きく違うと、がっかりされる原因になります。写真の撮り方や、写真がないときの工夫は、写真がなくてもホームページは作れる?で詳しく紹介しています。

アレルギー情報の載せ方の考え方

食物アレルギーのある方や、その家族にとって、アレルギーの情報はお店を選ぶうえでとても大切です。一方で、お店で出す料理のアレルギー情報は、包装された食品の表示とは事情が違い、扱いには注意が必要です。

お店の厨房では、同じ調理器具や油を使ったり、仕入れ先の食材の原材料が変わったりすることがあります。そのため、ホームページで「アレルギー物質は使っていません」「〇〇は入っていません」と言い切ることは避けたほうが安全です。

ポイント

アレルギーについては、ホームページに情報を載せる場合でも「調理場では同じ器具を使っているため、ごく微量が混ざる可能性があります」「アレルギーのある方は、ご注文の前にスタッフへお知らせください」のように、お店に確認してもらう流れを案内しましょう。

  • 主な原材料を載せる場合は、「〇〇を使用しています」と使っているものを書く
  • 情報がいつ時点のものかを書き、変わったときは更新する
  • アレルギーへの対応の範囲(対応できること・できないこと)を正直に書く
  • 不安な方は事前に電話で相談できることを書く

食物アレルギーの表示の考え方は、消費者庁が情報を公開しています。お店での対応を考えるときは、消費者庁の案内もあわせてご確認ください。

季節メニューと更新のしかた

季節のメニューや期間限定の料理は、お客さまに「今行きたい」と思ってもらうきっかけになります。一方で、終わったメニューが載ったままだと、来店したお客さまをがっかりさせてしまいます。

  • 季節メニューは、定番メニューとは別の場所にまとめる
  • 「〇月〇日まで」「なくなり次第終了」など、提供の期間を書く
  • 終わったら、その日のうちに外すか「終了しました」と書く
  • 価格を変えたときは、メニューページとお知らせの両方で知らせる
  • Googleマップなど、ほかの場所に載せているメニューもそろえる

更新の手間を減らすには、定番メニューのページはあまり触らず、季節や日替わりの情報だけを入れ替える場所を用意しておくのがおすすめです。更新を続けるコツは、公開後のホームページ更新を続けるコツでも紹介しています。

よくある質問

メニューが多いのですが、すべて載せたほうがいいですか?

すべてを載せなくてもかまいません。おすすめや定番の品を中心に載せ、「このほかにも季節のメニューがあります」と書き添える方法もあります。ただし、載せた料理と価格は、お店の実際の内容と合わせておきましょう。

紙のメニュー表のPDFを載せるのはどうですか?

印刷用に用意するのは便利ですが、PDFだけだとスマホで読みにくいことがあります。ページには文字でメニューを載せ、PDFは「印刷用はこちら」のように補助として置くのがおすすめです。

テイクアウトのメニューは別のページにしたほうがいいですか?

店内飲食と内容や価格が違う場合は、分けたほうが分かりやすくなります。注文の方法や受け取りの時間も、テイクアウトのページにまとめておきましょう。

まとめ

メニューページは、文字で載せる、税込の価格を分かりやすく書く、写真は絞って質を上げる、アレルギー情報は言い切らずお店への確認を案内する、季節メニューは期間を書いて早めに入れ替える。この5つを押さえるだけで、ぐっと見やすく、信頼されるページになります。

カフェや飲食店のホームページで載せたい内容は、カフェ・飲食店のホームページ制作のページでも紹介しています。