美容室は予約サイトだけで大丈夫?
予約サイトに載せているから、ホームページはなくてもいい。そう考える美容室は少なくありません。予約サイトの良さを生かしながら、自分のホームページを持つ意味と役割分担を考えます。
美容室を開業すると、多くの方がまず予約サイトやポータルサイト(たくさんのお店の情報をまとめて載せているサイト)への掲載を考えます。新しいお客さまに見つけてもらいやすく、ネット予約の仕組みもすぐに使えるからです。その一方で、「予約サイトがあれば、自分のホームページはいらないのでは」と迷う方もいるでしょう。
この記事では、予約サイトの強みと弱みを整理したうえで、自分のホームページを持つ理由と、それぞれの上手な使い分けを紹介します。どちらか一方を選ぶのではなく、役割を分けて組み合わせるという考え方です。
予約サイトの強み
まずは、予約サイトの良いところを確認しておきましょう。
- 美容室を探している人が多く集まるため、新しいお客さまに見つけてもらいやすい
- 24時間ネット予約を受け付ける仕組みが、すぐに使える
- 口コミが集まりやすく、初めての人の判断材料になる
- エリアやメニュー、料金で比べて探す人に届きやすい
特に開業したばかりの時期は、お店の名前を知らない人に見つけてもらう手段として、予約サイトはとても心強い存在です。
予約サイトだけに頼るときの注意点
便利な予約サイトですが、それだけに頼ると、次のような面で困ることがあります。
周りのお店と並べて比べられる
予約サイトでは、近くのお店がずらりと並びます。お客さまは料金やクーポンで比べやすい反面、お店の個性や、大切にしていることが伝わりにくくなります。価格の比較だけで選ばれると、値下げの競争に巻き込まれやすくなります。
見せ方を自由に決められない
予約サイトのページは、決められた枠の中で情報を載せる形になります。文章の量や写真の並べ方、デザインを、お店の思うように変えるのは難しいことが多いです。
ルールや条件が変わることがある
掲載の条件や料金、ページの仕組みは、運営する会社が決めるものです。条件が変わったときに、お店側で選べることは限られます。もし掲載をやめることになったら、そこに積み上げた情報を持ち出すのは簡単ではありません。
お店の名前で検索した人の行き先
常連のお客さまや、紹介で知った人は、お店の名前で検索します。そのときに、お店自身の情報の入口がないと、予約サイトのページだけが表示され、そこで近くの別のお店も目に入ることになります。
自分のホームページを持つ理由
自分のホームページは、予約サイトの弱いところを補ってくれます。
- お店の考え方やこだわりを、自分の言葉で好きなだけ伝えられる
- スタイリストの経歴や得意なスタイル、使っている薬剤などを詳しく紹介できる
- デザインや写真の見せ方を、お店の雰囲気に合わせて決められる
- お店の名前で検索した人に、まず自分のページを見てもらえる
- 予約サイトの条件が変わっても、お店の情報の拠点が残る
予約サイトが「新しいお客さまと出会う場所」だとすれば、自分のホームページは「お店のことを深く知ってもらう場所」です。料金だけでなく、「この人に切ってもらいたい」と思って選んでもらうための情報を載せられます。
ポイント
美容室選びでは「誰が担当するか」が大きな決め手になります。スタイリストごとに、得意なスタイル、髪の悩みへの考え方、休みの日などを載せておくと、指名につながりやすくなります。
予約サイト・ホームページ・SNS・Googleマップの役割分担
それぞれの得意なことを生かして、次のように役割を分けるのがおすすめです。
| 場所 | 主な役割 | 載せたいこと |
|---|---|---|
| 予約サイト・ポータルサイト | 新しいお客さまとの出会い、ネット予約 | メニューと料金、空き状況、クーポン |
| 自分のホームページ | お店を深く知ってもらう拠点 | コンセプト、スタイリスト紹介、こだわり、よくある質問、アクセス |
| SNS | 日々の様子や、仕上がりのスタイルの発信 | スタイル写真、最新の空き情報、季節の話題 |
| Googleマップ | 近くで探している人に見つけてもらう | 営業時間、場所、写真、口コミへの返信 |
大切なのは、それぞれをつなげておくことです。ホームページから予約サイトの予約ページへ、SNSのプロフィールからホームページへ、とリンクでつないでおくと、お客さまが迷わず行き来できます。Googleマップの情報の整え方は、Googleビジネスプロフィールの基本で紹介しています。
美容室のホームページに載せたいこと
美容室のホームページでは、次の内容を中心に考えるとよいでしょう。
- お店のコンセプト(どんなお客さまに、どんな時間を過ごしてほしいか)
- スタイリストの紹介と、得意なスタイル
- メニューと料金の目安(税込で表示)
- 初めての方への案内(カウンセリングの流れ、所要時間の目安)
- よくある質問(子連れの可否、駐車場、支払い方法など)
- アクセスと営業時間、定休日
- 予約の方法(予約サイト、電話、その他)へのリンク
予約サイトとメニューや料金を両方に載せる場合は、内容がずれないよう注意しましょう。料金を変えたときは、両方を同時に直すのが基本です。業種ごとの作り方は、美容室・サロンのホームページ制作のページでも紹介しています。
よくある質問
予約サイトの掲載をやめて、ホームページだけにしてもいいですか?
お店の状況によります。新しいお客さまの多くが予約サイトから来ている場合は、急にやめると来店のきっかけが減ることがあります。まずは両方を並行して使い、ホームページやGoogleマップから来るお客さまが増えてきたら、予約サイトの使い方を見直す、という順番がおすすめです。
ホームページにも予約の機能は必要ですか?
必ずしも必要ではありません。予約サイトの予約ページへのリンクや、電話番号を分かりやすく置くだけでも十分なことが多いです。ホームページを見た人が、迷わず予約の方法にたどり着けることが大切です。
スタイル写真はSNSとホームページのどちらに載せればいいですか?
日々の新しいスタイルはSNS、お店の得意なスタイルや代表的な仕上がりはホームページ、と分けると管理が楽です。ホームページには、SNSのアカウントへのリンクも置いておきましょう。
まとめ
予約サイトは、新しいお客さまと出会うための心強い場所です。ただ、それだけでは、お店の個性や大切にしていることが伝わりにくく、条件の変化にも左右されやすくなります。自分のホームページを「お店の拠点」として持ち、予約サイトやSNS、Googleマップとつなげておくことで、それぞれの良さを生かせます。
予約サイトとの役割分担を含めて、どんなホームページが合うか迷ったときは、無料のお見積もりからお気軽にご相談ください。