アクセスページの道案内の書き方

「近くまで来たのに、入口が分からない」。初めてのお店では、よくあることです。住所と地図だけでは伝わらない最後の数十歩まで、迷わせない道案内の書き方をまとめました。

アクセスページには住所と地図を載せているお店が多いと思います。それでも、お客さまから「場所が分かりにくかった」と言われることはありませんか。地図は全体の位置を示すのは得意ですが、「どちらの出口を出るか」「どの角で曲がるか」「入口はビルのどこか」までは教えてくれません。

この記事では、初めての人が迷わずにたどり着ける道案内の書き方を、道順の文章・目印・写真・駐車場・地図・バリアフリー情報の順に紹介します。

アクセスページに載せる項目

まずは、載せておきたい項目を整理しましょう。来店の手段が電車中心か車中心かで、重みは変わります。

項目内容
住所ビル名・階数まで。郵便番号も
地図Googleマップの埋め込みと、地図アプリで開くリンク
電車・バスでの道順最寄り駅(停留所)、出口、歩いて何分ほどか、道順の文章
車での道順大きな通りからの入り方、駐車場の場所と台数、近くの駐車場
目印と写真曲がる角の目印、外観、入口の写真
バリアフリー情報段差、階段・エレベーター、車いすやベビーカーでの来店
連絡先迷ったときの電話番号(タップでかけられるように)

所要時間を書くときは、実際に自分で歩いて確かめた時間にしましょう。地図アプリの目安と、実際にかかる時間は違うことがあります。

最寄り駅からの道順を、文章で書く

道順は、歩く人の目に入る順番で書きます。方角(北・南)より、「右・左」「出口を出て正面」のように、その場で分かる言葉を使います。

道順の文章の例

  1. みどり駅の「北口」改札を出て、左手の階段を下ります。
  2. 正面に見える大きな通りを、右へ進みます。
  3. 2つ目の信号の角にある郵便局を、左へ曲がります。
  4. そのまま進むと、右手に青い看板のパン屋さんがあります。その2軒先、白い建物の1階が当店です。

手順は番号つきの箇条書きにすると、歩きながらスマホで見ても、今どこにいるかを追いやすくなります。駅に出口がいくつもある場合は、「北口」「東改札」など、駅の表示どおりの名前で書きましょう。

目印の選び方

目印には、変わりにくくて、遠くからでも見つけやすいものを選びます。

  • 向いている目印:信号のある交差点、郵便局・銀行・学校などの建物、橋、公園、大きな看板
  • 避けたい目印:閉店や移転がありそうなお店、季節で変わる飾り、停めてある車、「赤い屋根の家」のような個人のお宅

目印にしていたお店がなくなると、道順の文章がそのまま使えなくなります。年に一度は、自分で歩いて道順を確かめると安心です。

ポイント

「駅から徒歩3分」のような書き方だけでは、方向を間違えた人は気づけません。「信号を渡ったら、すぐ左手」のように、正しく進めているかを確かめられる目印を、途中に1つ入れておきましょう。

写真で「最後の数十歩」を伝える

文章と地図で近くまで来られても、入口が分からずに迷う人は少なくありません。とくに、ビルの2階以上、路地の奥、看板が小さいお店は、写真があると助かります。

  • 曲がる角の写真:歩く人の目の高さで、進む方向に向けて撮る
  • お店の外観:少し離れた場所から、周りの建物も入るように撮る
  • 入口の写真:ビルの入口、階段、エレベーターの位置が分かるように撮る

写真には「郵便局の角を左へ」のような短い説明をつけ、道順の文章の番号とそろえておくと、照らし合わせやすくなります。人の顔や車のナンバー、近所のお宅がはっきり写り込まないように気をつけましょう。外観の写真は、Googleマップの写真とそろえておくと、どこから見ても同じ印象になります(Googleマップの写真の選び方)。

駐車場と地図の載せ方

駐車場の案内

車で来る人にとっては、駐車場があるかどうかが、来店を決める大きな理由になります。駐車場が「ない」場合も、ないことをはっきり書くほうが親切です。次のことを書いておきましょう。

  • 専用の駐車場の有無と台数、お店から見た場所(「お店の裏」「向かいの第2駐車場」など)
  • 駐車場の番号や、停めてよい区画の目印
  • 専用の駐車場がない場合は、近くの駐車場の場所と「料金は各駐車場でご確認ください」の一言
  • 提携している駐車場がある場合は、その条件(「〇〇円以上のお買い物で」など)
  • 自転車・バイクを停められるか

駐車場の入口が分かりにくい場合は、入口の写真や簡単な図を添えると親切です。

地図の埋め込み

Googleマップの地図は、ホームページに埋め込んで表示できます。地図の下に「地図アプリで開く」のリンクも置いておくと、スマホの人はそのまま道案内を始められます。埋め込む前に、ピンがお店の正しい位置に立っているかを確かめましょう。新しい建物や、同じ住所に複数のお店がある場合は、ずれていることがあります。埋め込みの方法や画面は変わることがあるので、Google の公式ヘルプを確認してください。

バリアフリー情報も書いておく

車いすやベビーカーで来る人、足の不自由な人、お年寄りと一緒に来る人にとっては、段差や階段の有無が大切な情報です。「バリアフリー対応」とひとことで書くより、事実をそのまま書くほうが、それぞれの人が自分で判断できます。

  • 例:「入口に5cmほどの段差が1段あります。スロープはありません。」
  • 例:「お店は2階です。エレベーターはなく、階段のみです。」
  • 例:「店内の通路は狭いため、ベビーカーは入口でお預かりします。」
  • 例:「段差の手伝いが必要な方は、ご来店前にお電話ください。」

できないことを書くのは気が引けるかもしれません。ただ、先に分かっていれば、お客さまは来る前に準備や相談ができます。多目的トイレの有無や、店内の座席の様子もあわせて書いておくとよいでしょう。

よくある質問

訪問型の仕事で、お店がありません。アクセスページは必要ですか?

お店に来てもらわない仕事なら、道案内の代わりに「対応エリア」を載せましょう。「〇〇市・〇〇町(その他の地域はご相談ください)」のように、市区町村の名前で書くと分かりやすくなります。出張の費用がかかる地域があれば、その考え方も添えておきます。

道案内の動画を載せてもいいですか?

載せてもかまいません。駅からの道を歩いて撮った動画は、雰囲気がよく伝わります。ただ、外出先でスマホで見る人は、音を出せなかったり、通信量を気にしたりすることがあります。動画だけにせず、文章と写真の道順もあわせて載せておきましょう。

まとめ

アクセスページの道案内は、住所と地図に加えて、歩く順番どおりの道順の文章、変わりにくい目印、角と入口の写真があると、初めての人も迷いません。車で来る人には駐車場の場所と台数を、段差が気になる人にはバリアフリーの事実を書いておきます。目印や駐車場は変わることがあるので、年に一度は自分で歩いて確かめましょう。載せる項目全体は小さなお店のホームページに載せるべき10項目でも紹介しています。

Avrencalでは、地図や道順をスマホで見やすい形にまとめたアクセスページも作っています。制作サンプルでも、地図の載せ方を確かめられます。