ネットショップの商品ページの書き方

ネットショップでは、お客さまは商品を手に取れません。写真と文字だけで「これなら買って大丈夫」と思ってもらうための、商品ページの書き方を順にまとめました。

お店で買い物をするとき、お客さまは商品を手に取り、大きさや重さ、手ざわりを確かめます。ネットショップでは、その確認を商品ページが代わりに引き受けます。写真がきれいでも、サイズや送料が分からなければ、お客さまは買う前に手を止めてしまいます。

この記事では、小さなネットショップの商品ページに載せたいことを、写真、サイズ・素材・お手入れ、価格と送料、在庫と発送の目安、よくある質問の順に紹介します。文中のお店や商品、金額は架空の例です。

商品ページで答えること

商品ページを見ているお客さまは、次のようなことを確かめています。

  • 実物はどんな見た目か(色、形、質感)
  • 大きさはどのくらいか。手持ちのものと比べてどうか
  • 何でできていて、どう手入れすればよいか
  • 商品の値段と、送料を合わせるといくらになるか
  • いつ届くか。在庫はあるか
  • イメージと違ったとき、返品や交換はできるか

このうち、送料や返品の細かな条件は「ご利用ガイド」のようなページにまとめ、商品ページには要点とリンクを置くのが基本です。送料・返品のページの作り方は送料・返品ページの書き方で紹介しています。この記事では、商品ページそのものに話をしぼります。

写真の枚数と並べる順番

写真の枚数に決まりはありません。大切なのは、お客さまが確かめたいことを、写真の順番で一つずつ答えることです。雑貨や器なら、次の順番が分かりやすいでしょう。

順番写真答える疑問
1全体(無地の背景で、正面か斜め上から)どんな商品か
2別の角度(横、上、裏や底)形、見えない面の様子
3使っている場面(料理を盛る、棚に置くなど)暮らしの中でどう使えるか
4大きさの分かる写真(手に持つ、身近なものと並べる)どのくらいの大きさか
5細部の寄り(質感、縫い目、釉薬の流れなど)素材や仕上げの様子
6色違い・柄違いを並べた写真ほかの色はどうか

1枚目は、商品一覧にも使われる写真です。背景や明るさを商品どうしでそろえると、一覧で見比べやすくなります。色の出方は、画面によって変わります。写真の下に「お使いの画面によって、実物と色の見え方が異なることがあります」と書き添えておくと安心です。

手づくりの品で一点ごとに形や色が違う場合は、そのことが分かる写真(いくつか並べた写真など)を入れ、文章でも個体差について書いておきましょう。

サイズ・素材・お手入れの書き方

写真で伝わらないことは、文字で補います。商品の情報は、毎回同じ項目の表にまとめると、お客さまが商品どうしを比べやすく、お店の側も書き忘れを防げます。

項目書き方の例(架空の器)
サイズ直径 約〇cm/高さ 約〇cm
容量・重さ容量 約〇ml(口のすぐ下まで)/重さ 約〇g
素材陶器
つくり手・産地〇〇県の工房でつくっています
使えるもの電子レンジ 可/食器洗い乾燥機 可/オーブン 不可
お手入れ使い始めは、ぬるま湯にしばらく浸してからお使いください
個体差手づくりのため、形や色に一点ずつ違いがあります

測り方まで書く

サイズは、どこを測ったかで数字が変わります。器なら「口の直径」なのか「いちばん広いところ」なのか。服なら「着丈」「身幅」などの言葉と、測った位置の図があると親切です。手づくりの品は「約」を付け、多少の差があることを書いておきます。

説明文は「使う場面」で書く

表のほかに、短い説明文も添えましょう。「朝のスープや取り分けの小鉢にちょうどよい大きさです」のように、使う場面が浮かぶ書き方にすると、写真だけでは伝わらない魅力が伝わります。素材の良さを書くときは、根拠のない効果を言い切らないように気をつけます。

価格と送料の表示

価格は、消費税を含めた総額で表示するのが基本です。商品名のすぐ近くに「〇〇円(税込)」と書きます。そのうえで、送料が別にかかることを、価格のそばで分かるようにしておきましょう。

例:「〇〇円(税込) 送料 〇〇円(〇〇円以上のお買い上げで送料無料) 送料について詳しくはこちら」

送料が地域や大きさで変わる場合は、商品ページには「送料は地域とお届けの方法で変わります」と書き、送料の表のページへリンクします。注文の最後の画面で初めて送料が分かると、お客さまは驚いて買うのをやめてしまうことがあります。

「通常価格〇〇円のところ〇〇円」のように、ほかの価格と比べて安さを示す書き方は、比べる価格に根拠が必要です。実際にその価格で売っていた実績がないのに、高い価格を並べるのは避けましょう。

価格の表示(総額表示)の考え方は国税庁の案内を、比べる価格を示す表示の考え方は消費者庁の景品表示法の案内をご確認ください。判断に迷う場合は、専門家への相談をおすすめします。

在庫と発送の目安を書く

「いつ届くか」は、贈り物や使う日が決まっている人にとって大切な情報です。商品ページには、在庫の状態と、発送までの目安を書きます。

  • 在庫あり:「ご注文から〇営業日以内に発送します」
  • 残りわずか:在庫の数を出すか、「残りわずか」と表示する
  • 受注制作:「ご注文をいただいてからおつくりします。発送まで〇週間ほどお待ちください」
  • 予約販売:「〇月下旬ごろの発送予定です。ほかの商品と一緒にご注文の場合は、まとめて発送します」
  • 売り切れ:「再入荷の予定は未定です」など、次があるかどうかを書く

ポイント

発送の目安は、お店がいちばん忙しい時期でも守れる日数で書きましょう。店舗とネットショップの両方で売っている場合は、在庫の数がずれやすいので、店頭で売れたらすぐにネットの在庫も直す決まりを作っておきます。

商品ページに置きたいよくある質問

同じ質問が何度も届く場合は、その商品ページに答えを書いておきます。お客さまは買う前に疑問が解け、お店も問い合わせへの返信の手間が減ります。商品によって、次のような質問がよく出ます。

  • ギフト用の包装はできますか(できる場合は料金と選び方)
  • 名入れや、サイズの直しはできますか
  • ほかの商品と一緒に送ってもらえますか
  • 色違いを並べて使っても合いますか
  • 届いたあとに傷が見つかったときはどうすればいいですか(返品のページへリンク)

すべての商品に共通する質問は、ご利用ガイドにまとめ、商品ページからリンクします。商品ごとに違う質問だけを、商品ページに書くと、ページが長くなりすぎません。

また、ネットショップでは「特定商取引法に基づく表記」のページが必要になります。どの項目を載せるかは特定商取引法に基づく表記はいつ必要?で紹介しています。

特定商取引法の表示については、消費者庁の「特定商取引法ガイド」をご確認ください。迷う場合は、消費生活センターや専門家にご相談ください。

まとめ

ネットショップの商品ページは、写真を「全体 → 角度 → 使う場面 → 大きさ → 細部 → 色違い」の順で並べ、サイズ・素材・お手入れを決まった項目の表で書くのが基本です。価格は税込で、送料が別にかかることを価格のそばに書き、在庫と発送の目安、商品ごとのよくある質問も載せましょう。

商品の探しやすさを含めたお店のサイト全体の構成は、雑貨店・ネットショップのホームページ制作で紹介しています。Avrencalでは、商品ページの項目を決めるところからご相談いただけます。