美容室のスタイル写真の撮り方と載せ方

スタイル写真は、美容室のホームページでいちばん見られる場所のひとつです。特別な機材がなくても伝わる撮り方と、見た人がそのまま予約に進める載せ方をまとめました。

美容室を探している人は、スタイル写真を見ながら「この雰囲気にしてほしい」「この長さなら自分にも合いそう」と考えています。写真の出来が、お店選びを左右することも少なくありません。

一方で、写真ごとに明るさや背景がばらばら、正面の1枚しかない、いくらかかるのか分からない、というスタイル一覧もよく見かけます。この記事では、スマホでも伝わる撮り方と、お客さまの了承の取り方、メニューや料金と結びつける載せ方を順に紹介します。文中のお店や料金は架空の例です。

スタイル写真で伝えたいこと

撮り始める前に、見る人が写真から何を読み取ろうとしているかを整理しておきます。

  • 長さとシルエット(肩につくか、えり足はどうか、全体の形)
  • 質感(まっすぐか、ふんわりか、毛先の動き)
  • 色(明るさ、色味、根元と毛先の差)
  • 横や後ろから見たときの形
  • 自分の髪で同じようにできそうか(髪の量・くせ・長さの条件)

このうち、正面の写真1枚で伝わるのは長さと雰囲気くらいです。形や質感、色を伝えるには、撮る角度と光をそろえる必要があります。

撮り方の基本:明るさ・背景・角度

明るさ

髪の色と質感は、光で大きく変わります。いちばん扱いやすいのは、窓からのやわらかい自然光です。直射日光が当たる場所は、影が濃く出たり、色が実物より明るく写ったりするので避けます。店内の照明だけで撮る場合は、色味の違う照明が混ざらない場所を選びましょう。顔の片側が暗くなるときは、白い板や紙を反対側に置いて光を返すと、影がやわらぎます。

背景

背景は、無地の壁か、何も置いていない場所を選びます。棚の商品や道具、ほかのお客さまが写り込むと、髪に目が行きにくくなります。毎回同じ場所・同じ背景で撮ると、一覧に並べたときにそろって見え、スタイルどうしを比べやすくなります。撮影用の場所を店内に1か所決めておくと、忙しい日でも短い時間で撮れます。

角度

カメラは、モデルの目の高さか、少し下に構えます。上から見下ろすと、顔が小さく写り、髪の長さが分かりにくくなります。近づきすぎず、肩まで入る距離で撮りましょう。スマホのズームを強く使うと画質が落ちるので、自分が動いて距離を調整します。

前・横・後ろをそろえて撮る

1つのスタイルは、次の順番でまとめて撮ると、あとで選びやすくなります。

順番角度伝わることコツ
1正面雰囲気、前髪、顔まわり一覧の1枚目に使うことが多い。表情はやわらかく
2斜め前立体感、毛先の動き顔を少し横に向けてもらう
3真横長さ、えり足、後頭部の丸み耳にかけるかどうかで印象が変わるので、両方撮る
4後ろ全体の形、カラーの入り方髪を整えてから撮る。背景が近いと影が出やすい
5動き(任意)やわらかさ、軽さ首を軽く振ってもらい、連写から選ぶ

顔を出さない約束のお客さまでも、横・後ろの写真は撮れます。後ろ姿だけでも、形やカラーは十分に伝わります。

加工はどこまでにするか

明るさや傾きの調整は問題ありませんが、髪の色味を変える加工や、肌や輪郭を大きく変える加工は避けましょう。写真を見て来店したお客さまが「写真と違う」と感じると、仕上がりへの満足も下がります。照明の影響で色が実物と少し違って見える場合は、「撮影時の光で色の見え方が変わります」と添えておくと誠実です。

お客さまの了承と掲載の範囲

スタイル写真のモデルは、多くの場合お客さまです。顔や姿が写った写真は、その人にとって大切な情報です。掲載する前に、必ず了承をいただきましょう。施術の前に「仕上がりを写真に撮らせていただいてもいいですか」とひと声かけ、使い道を説明しておくとスムーズです。

了承をいただくときに確かめておきたいのは、次の点です。

  • 顔を出してよいか(顔あり/目元を隠す/後ろ姿・横顔のみ)
  • 載せる場所(ホームページ、SNS、予約サイト、店頭やチラシ)
  • 名前やイニシャル、年代を添えてよいか
  • いつまで載せてよいか、取り下げてほしいときの連絡方法
  • 未成年の方の場合は、保護者の方の了承

了承の内容は、口頭だけでなく、簡単な同意書やメッセージで残しておきましょう。スタイルの記録と同じ場所に「掲載可・顔なし・ホームページとSNSのみ」のようにメモしておくと、あとで写真を使うときに迷いません。取り下げを頼まれたら、ホームページだけでなく、載せたすべての場所から外します。

お客さまの写真を載せるときは、写っている方の了承を得ることが基本です(肖像権への配慮)。了承の取り方や掲載の範囲に迷う場合は、専門家への相談をおすすめします。

メニュー・料金と結びつけて載せる

スタイル写真が気に入っても、「これはいくらで、どれくらい時間がかかるのか」が分からないと、予約に進みにくくなります。写真の下に、次のような情報を添えましょう。

項目書き方の例(架空)
スタイル名えり足すっきりの丸みショート
メニューカット+カラー
料金〇〇円(税込)〜
所要時間の目安約〇時間
担当スタイリスト 〇〇
ひとことくせ毛を生かしたカットで、朝は手ぐしで整うように仕上げています

料金に「〜」を付けるときは、何で金額が変わるのか(髪の長さ、量、薬剤の種類など)を、料金表のほうに書いておきます。写真から料金表へ、料金表から予約へとリンクでつなぐと、見た人が迷わず進めます。料金表そのものの見せ方は料金表の見せ方で紹介しています。

ポイント

スタイル一覧は、「ショート」「ボブ」「ミディアム」「ロング」のように、長さで分けて探せるようにすると、見る人が自分に近いスタイルにたどり着きやすくなります。メンズやカラー、パーマなど、お店の得意分野で分類を足していきましょう。

予約サイトにも同じ写真を載せる場合は、料金やメニュー名が食い違わないように気をつけます。予約サイトとホームページの役割分担は、美容室は予約サイトだけで大丈夫?でも紹介しています。

よくある質問

お客さまに撮影をお願いしにくいときは、どうすればいいですか?

スタッフどうしでモデルになる、知り合いにモデルをお願いする、といった方法があります。顔を出さない後ろ姿や横からの写真なら、引き受けてもらいやすいこともあります。まずは得意なスタイルを数点そろえるところから始めましょう。

古いスタイル写真は、いつ入れ替えればいいですか?

決まった時期はありませんが、今のお店では受けていないメニューの写真や、担当のスタイリストが辞めた写真は外しておきましょう。季節ごとなど、見直す時期を決めて、新しい写真と入れ替えると更新が続けやすくなります。

まとめ

スタイル写真は、やわらかい光と無地の背景で、毎回同じ場所から撮るのが基本です。前・斜め・横・後ろをそろえると、形や質感まで伝わります。掲載の前には、顔を出す範囲や載せる場所の了承をいただき、記録に残しましょう。写真にはメニュー・料金・所要時間を添え、料金表と予約へつなげます。

美容室・サロンのホームページ全体で載せたい内容は、美容室・サロンのホームページ制作のページで紹介しています。Avrencalでは、スタイル一覧を長さやメニューで探せる形にするご相談もお受けしています。