歯科医院の診療時間表の作り方

通院中の患者さんがホームページを開くいちばんの理由は、診療時間と休診日の確認です。午前・午後、最終受付、祝日の週まで、読み違えられない診療時間表の作り方をまとめました。

歯科医院の診療時間表は、多くの医院で同じような形をしています。曜日が横に並び、午前と午後の2段に「○」や「▲」が入った表です。見慣れた形だからこそ、記号の意味や祝日の扱いが書かれていないと、患者さんは「この日の午後は診てもらえるのか」と迷ってしまいます。

この記事では、歯科医院の診療時間表に載せる項目、見本の表、最終受付と祝日のある週の書き方、スマホで読める表の形、画像にしない理由を順に紹介します。営業時間の載せ方の一般的な考え方は営業時間・定休日の載せ方にまとめているので、ここでは歯科医院ならではの点にしぼります。文中の時間は架空の例です。

診療時間表に載せる項目

まず、表とその周りに載せる情報を洗い出します。

  • 午前・午後それぞれの診療時間
  • 曜日ごとの診療の有無(土曜の午後、日曜など)
  • 休診日(毎週の休診日と、祝日の扱い)
  • 最終受付の時刻(初診と再診で違う場合はそれぞれ)
  • 予約制か、予約なしでも受け付けるか
  • 曜日によって担当の医師や、診療の内容が違う場合の案内
  • 学会や研修などによる臨時の休診の知らせ方

すべてを表の中に入れる必要はありません。表には「いつ診療しているか」だけを入れ、ほかは表の下に文章で添えると、表がすっきりします。

見本:午前・午後の2段の表

歯科医院でよく使われる、午前・午後の2段の表の見本です。

診療時間月火水木金土日・祝
9:00〜12:30○○○/○○/
14:30〜18:30○○○/○▲/

表のすぐ下には、記号の意味と例外を書きます。

  • ○:診療 ▲:14:00〜17:00 /:休診
  • 休診日:木曜日・日曜日・祝日
  • 最終受付:午前は12:00、午後は18:00(土曜は16:30)
  • 予約制です。急な痛みの方は、お電話でご相談ください

記号は少なく、意味は必ず文字で

記号の意味は、医院ごとに違います。「▲」が「午後は短縮」なのか「予約のみ」なのかは、説明がなければ分かりません。記号を使ったら、表の下で必ず意味を書くのが基本です。記号は3種類までにすると、説明を読まなくても見当がつきます。休診を「/」「×」「休」のどれで表すかは自由ですが、ひとつの表の中では1つにそろえましょう。色を付ける場合も、色だけで区別せず、記号や文字と組み合わせます。

最終受付は「時刻」で書く

「受付は終了の30分前まで」と書くより、「最終受付 18:00」と時刻で書くほうが、計算しなくて済みます。初診は問診や検査で時間がかかるため、初診の最終受付を早めにしている医院もあります。その場合は「初診の方は17:30までにお越しください」のように分けて書きます。

祝日のある週と、臨時の休診の書き方

歯科医院の診療時間表で、患者さんが迷いやすいのが祝日です。「日・祝」の列に「/」があれば祝日は休診だと分かりますが、祝日のある週だけ休診日を動かす医院もあります。こうした表の記号だけでは伝わらない決まりは、表の下に文章で書きます。

医院のきまり(例)表の下に書く文の例
祝日は休診祝日は休診です。
祝日のある週は、休診日の木曜に診療する祝日のある週は、木曜日も診療します(時間は通常と同じです)。
祝日は午前のみ診療祝日は9:00〜12:30のみ診療します。
年によって扱いが変わる祝日の診療は、月ごとの診療カレンダーでお知らせします。

学会や研修、院内の設備の点検による臨時の休診は、表そのものは変えずに、表の上か近くにお知らせを出します。例:「〇月〇日(〇)は、院長の学会参加のため休診いたします」。休診が月に何度かある医院は、月ごとの診療カレンダーを表の下に置くと、通院中の患者さんが次の予約を考えやすくなります。

ポイント

臨時の休診を知らせるときは、ホームページのお知らせと表の近く、Googleマップの特別営業時間(設定方法は Googleビジネスプロフィールの公式ヘルプを確認)、院内の掲示を同じ日に直しましょう。予約が入っている患者さんへの連絡は、ホームページとは別に必要です。

スマホで読める表にする

曜日が8列ある表は、スマホの画面では横幅が足りなくなりがちです。文字が小さくなりすぎたり、右端の「土」「日・祝」が見切れたりします。次のような工夫で読みやすくできます。

  • 曜日の見出しを1文字にし、時間の列は「9:00〜」と「12:30」の2行に分けて書く
  • 表を横にスクロールできるようにし、時間の列だけ左に固定する
  • スマホでは、曜日を縦に並べた表に切り替える

曜日を縦に並べた表は、たとえば次のような形です。

曜日午前 9:00〜12:30午後 14:30〜18:30
月・火・水・金診療診療
木休診休診
土診療14:00〜17:00
日・祝休診休診

この形なら記号を使わずに済み、画面の読み上げ機能を使う患者さんにも内容が伝わりやすくなります。表は見出しのセル(曜日や「午前」「午後」)を見出しとして作っておくと、読み上げたときにどの曜日の情報かが分かります。高齢の患者さんが多い医院では、文字を大きめにすることも考えましょう。

画像にせず、文字で載せて何か所かに置く

院内に掲示している診療時間表を、画像のまま載せているホームページもあります。けれども、画像の表はスマホで拡大しないと読めず、時間を変えるたびに作り直す必要があります。検索エンジンや読み上げ機能にも内容が伝わりません。診療時間表は、文字の表で作るのが基本です。

置き場所は、次の3か所が目安です。

  1. トップページ:最初の画面の近くに、表をそのまま
  2. すべてのページの下:診療時間と電話番号を短く
  3. 「初めての方へ」やアクセスのページ:表と、最終受付・祝日の説明をすべて

同じ表を何か所にも置くと、変更のときに直し忘れが起きやすくなります。1か所を直せばすべてに反映される作りにしておくと安心です。初診の流れや持ち物とあわせた案内は、歯科医院の「初めての方へ」ページの作り方で紹介しています。

診療時間表の近くに添える言葉(「夜遅くまで安心」など)も、医療広告ガイドラインの考え方の対象になります。表現に迷う場合は、厚生労働省の医療広告ガイドラインの案内をご確認のうえ、所管の保健所や専門家にご相談ください。

よくある質問

担当の医師が曜日で変わる場合は、表に書くべきですか?

診療時間表とは別に、担当医の表を用意するのがおすすめです。ひとつの表に診療時間と担当医の両方を入れると、マスの中が混み合い、スマホでは読みにくくなります。矯正や小児の診療など、特定の曜日だけ行う診療がある場合も、別の表か文章で案内しましょう。

予約制の医院でも、最終受付は書いたほうがいいですか?

書いたほうが親切です。予約制でも、急な痛みで電話をする患者さんは「今から行けるか」を知りたがっています。電話がつながる時間帯と、予約なしの急な受診をどう受けるかもあわせて書いておくと、患者さんが連絡するときに迷いません。

まとめ

歯科医院の診療時間表は、午前・午後の2段の表に、記号の意味、休診日、最終受付の時刻を文字で添えるのが基本です。祝日のある週の扱いや臨時の休診は、表の下や近くに文章で書きます。スマホでは曜日を縦に並べる形も検討し、画像ではなく文字の表で、トップ・全ページの下・案内ページに置きましょう。

歯科医院のホームページ全体で載せたい内容は、歯科医院のホームページ制作のページで紹介しています。Avrencalでは、スマホでも読みやすい診療時間表を含めた構成からご相談いただけます。