小さなお店の採用ページの作り方
求人を出しても、なかなか応募が来ない。来ても、思っていた人と違う。小さなお店の採用ページで、働く前の不安に答え、合う人に来てもらうための書き方をまとめました。
小さなお店で人を募集するとき、求人の情報を載せる場所はいくつかあります。その中で、ホームページの採用ページは、文字数や形式の制限を受けずに、お店の考え方や働く人の様子まで伝えられる場所です。求人を見て興味を持った人が、お店の名前で検索して、ホームページを確かめに来ることもあります。
この記事では、採用ページに載せたい項目を、仕事内容・働く人の様子・条件・応募方法・よくある質問の順に紹介します。例文も添えるので、自分のお店に置きかえながら読んでみてください。
採用ページに載せる項目の一覧
応募を考えている人は、「自分にできる仕事か」「どんな人と働くのか」「条件は合うか」「どうやって応募するのか」を順に確かめます。その流れに沿って並べると、読みやすいページになります。
| 項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 募集のあいさつ | どんな人に来てほしいか、ひとことで |
| 仕事内容 | 一日の流れ、担当する作業、最初に覚えること |
| 働く人の様子 | スタッフの人数、雰囲気、先輩の声、職場の写真 |
| 募集の条件 | 雇用の形、勤務地、勤務時間、休日、給与、保険など |
| 応募方法と選考の流れ | 応募の手段、面接までの流れ、連絡の目安 |
| よくある質問 | 未経験でもよいか、シフトの相談、見学できるか など |
募集のあいさつは「どんな人に来てほしいか」を書く
ページのいちばん上には、募集のあいさつを短く置きます。「スタッフ募集中」だけで終わらせず、どんな人に来てほしいかを一言添えると、読む人が自分ごととして受け取りやすくなります。
- 例:「平日の昼間に、週2〜3日から働ける方を探しています。飲食店で働くのが初めての方も歓迎です。」
- 例:「お客さまと話すのが好きな方、コツコツと作業を続けるのが得意な方に来ていただけるとうれしいです。」
トップページやお知らせ欄からも、採用ページへのリンクを置いておきましょう。募集していることが、お店に来たお客さまや、その家族・知り合いに伝わるきっかけになります。
仕事内容は「一日の流れ」で書く
「ホールスタッフ」「アシスタント」のような職種名だけでは、実際に何をするのかが伝わりません。応募する人がいちばん不安に思うのは、働き始めたら、自分は何をするのかです。一日の流れに沿って書くと、具体的に想像してもらえます。
例:カフェのスタッフの場合
- 9:30 出勤。店内の掃除と、テーブル・レジの準備
- 10:00 開店。注文を受けて、ドリンクの用意と配膳
- お昼どき:混み合う時間は、レジと配膳を分担
- 午後:洗い物、焼き菓子の袋詰め、翌日の仕込みの手伝い
- 閉店後:片付けとレジの締め
時刻は例として書き、実際の勤務時間とずれないように気をつけましょう。あわせて「最初の1か月は、まずドリンクづくりから覚えてもらいます」のように、入ってすぐの仕事と、慣れてから任せる仕事を分けて書くと、未経験の人も応募しやすくなります。
働く人の様子を伝える
小さなお店ほど、一緒に働く人との相性が大切になります。どんな人が、どんな雰囲気で働いているかを伝えましょう。
- スタッフの人数と、年代や働き方の幅(例:「店主と、平日の昼に入るスタッフ2名の小さなお店です」)
- お店で大切にしていること(例:「一人ひとりのお客さまと、ゆっくり話す時間を大切にしています」)
- スタッフのひとこと(例:「子どもの学校行事に合わせて、シフトを相談できるのが助かっています」)
- 職場の写真(作業している手元、休憩スペース、道具など)
スタッフの名前や顔写真を載せるときは、必ず本人の了解を取ります。顔を出したくない人は、後ろ姿や手元の写真、イニシャルでもかまいません。辞めた人の写真や声は、早めに差し替えましょう。写真が用意できない場合は、写真がないときのホームページの作り方も参考になります。
ポイント
良いところだけでなく、「土日は忙しく立ち仕事が多いです」「重い荷物を運ぶこともあります」のように、大変なところも正直に書いておきましょう。入ってからの「思っていたのと違う」が減り、長く働いてくれる人に出会いやすくなります。
募集の条件は、はっきりと書く
条件の項目は、あいまいな表現を避け、読み違えられない書き方にします。表にまとめると見やすくなります。
| 項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 雇用の形 | パート・アルバイト(契約期間の定めあり/なし)、試用期間の有無と長さ |
| 勤務地 | お店の住所。ほかの場所で働くことがあるならその旨 |
| 勤務時間 | 9:30〜15:00のうち、週3日・1日4時間から相談可 |
| 休憩 | 勤務時間に応じて休憩あり(何分か) |
| 休日 | 定休日、シフト制かどうか、年末年始の扱い |
| 給与 | 時給〇〇円〜。経験に応じて決める場合はその旨。交通費の扱い |
| 保険 | 労働条件に応じて加入する社会保険など |
「給与:応相談」「時間:相談に応じます」だけでは、応募する人が判断できません。幅がある場合も、最低限の目安を書いておきましょう。給与の書き方では、手当を含んでいるか、残業代の扱いがどうかも分かるようにします。
求人を出すときには、仕事の内容や賃金、労働時間など、応募する人に示さなければならない条件が法律で決められています。また、性別や年齢で応募者を限る書き方は、原則として認められていません。
求人で示す労働条件や、募集のときに守るべきことは、法律の改正で変わることがあります。最新の内容は厚生労働省や最寄りのハローワークの案内をご確認ください。雇用の契約や条件に迷うときは、社会保険労務士などの専門家に相談すると安心です。
応募方法は、迷わない一本の道に
応募の方法がいくつもあると、かえって迷わせてしまいます。電話、応募フォーム、メールなどのうち、お店で受けやすい方法を決め、手順を順番に書きます。
- 応募フォーム(または電話)で、お名前と連絡先、希望の勤務日をお知らせください
- 〇日以内に、お店から面接の日程のご連絡をします
- お店で面接(30分ほど)。店内の見学もできます
- 面接のあと、〇日以内に結果をお知らせします
電話で受ける場合は、「営業中は出られないことがあるので、14:00〜16:00にお電話ください」のように、つながりやすい時間を書いておきます。フォームで受ける場合は、聞く項目を必要なものだけにしぼりましょう。応募の段階で履歴書のような細かい情報まで求めると、応募のハードルが上がります。フォームの作り方は問い合わせフォームのコツも参考にしてください。受け取った個人情報は、採用の目的の範囲で扱い、不採用の人の情報の扱いも決めておきます。
よくある質問
募集していない時期も、採用ページは残しておいてよいですか?
残してもかまいませんが、「現在は募集していません」とはっきり書いておきましょう。古い条件のまま残っていると、応募した人を困らせてしまいます。「募集を始めたらお知らせでご案内します」と添えておくと、また見に来てもらえます。
採用ページに、よくある質問は必要ですか?
あると応募の前の不安が減ります。「未経験でも大丈夫ですか」「扶養の範囲で働けますか」「見学だけでもできますか」など、面接でよく聞かれることを3〜5つ載せておくとよいでしょう。
まとめ
小さなお店の採用ページは、仕事内容を一日の流れで書き、働く人の様子を正直に伝え、条件をはっきり書き、応募方法を一本の道にすることが大切です。大変なところも書いておくと、合う人に来てもらいやすくなります。条件の示し方は法律で決められているので、迷ったら公的な案内で確かめましょう。
Avrencalでは、応募フォームを含めた採用ページの制作もご相談いただけます。どんな形にするか決まっていなくてもかまいませんので、無料のお見積もりからお気軽にどうぞ。