学習塾・教室の料金ページの書き方
塾や教室を比べている保護者の方が気にするのは、毎月の授業料だけではありません。入会金や教材費、季節講習まで含めて「結局いくらかかるのか」が分かる料金ページの書き方をまとめました。
塾や教室の料金は、授業料のほかに、入会金、教材費、季節講習、模試の費用など、いくつもの費用が組み合わさっています。保護者の方は、月謝の金額だけでなく、1年を通して何にいくらかかるかを知りたいと考えています。
この記事では、学習塾・教室の料金ページに載せる費用の全体像、授業料の表の作り方、税込表示、例の示し方、契約や退会の案内の書き方を順に紹介します。料金を載せるかどうか迷っている教室にも参考になるよう、載せない場合の書き方にも触れます。文中の教室や金額は架空の例です。
保護者が料金ページで知りたいこと
料金ページを開いた保護者の方は、次のような疑問を持っています。
- 毎月いくらかかるのか(学年や回数、教科数でどう変わるか)
- 入会のときに、月謝のほかに何がかかるのか
- 夏休みや冬休みの講習は、別にかかるのか。受けないといけないのか
- 教材費や模試の費用は、いつ、どれくらいかかるのか
- 支払いの方法と時期、やめるときの手続き
これらにまとめて答えられるのが、費用の全体像を1か所に並べた料金ページです。月謝だけを載せて、ほかの費用は入会の説明のときに伝える形だと、あとから「思っていたより高い」と感じられやすくなります。
費用の全体像を一覧にする
料金ページの最初に、どんな費用があるかを一覧で示します。金額の前に「どんな費用が、いつかかるか」が分かることが大切です。
| 費用 | かかる時期 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 入会金 | 入会のとき1回 | 〇〇円(税込)。きょうだいで通う場合の扱いも書く |
| 授業料(月謝) | 毎月 | 学年と回数の表で示す(次の章) |
| 教材費 | 入会時と、年度のはじめなど | 「年間〇〇円(税込)、〇月と〇月にお支払い」のように時期も |
| 施設費・管理費など | 毎月、または半年ごと | 何のための費用か、ひとこと添える |
| 季節講習(春・夏・冬) | 講習のある月 | 受講は自由か必須か、講座の選び方で変わることを書く |
| 模試・検定の費用 | 受けるとき | 希望者のみか、全員受けるのかを書く |
教室によっては、ない費用もあります。その場合は「施設費・管理費はいただいていません」のように、かからない費用もかからないと書くと、保護者の方が比べやすくなります。
授業料の表の作り方
授業料は、学年と週の回数(または教科数)で金額が変わることが多いので、2つの軸の表にすると見やすくなります。
| 学年 | 週1回 | 週2回 | 週3回 |
|---|---|---|---|
| 小学生 | 〇〇円 | 〇〇円 | 〇〇円 |
| 中学1・2年生 | 〇〇円 | 〇〇円 | 〇〇円 |
| 中学3年生 | 〇〇円 | 〇〇円 | 〇〇円 |
| 高校生 | 〇〇円 | 〇〇円 | 〇〇円 |
表の上か下には、条件を必ず書きます。
- 金額は税込か(例:「金額はすべて税込・月額です」)
- 1回の授業の時間(例:「1回〇〇分」)
- 指導の形(個別、先生1人に生徒〇人まで、少人数のクラスなど)
- 1回で何教科を扱うか、教科を増やすとどうなるか
- 授業が少ない月(年末年始など)の授業料の扱い
金額は、消費税を含めた総額で示すのが基本です。「〇〇円(税込)」と書くか、表の近くに「すべて税込です」と一度書きます。料金表の一般的な見せ方は料金表の見せ方でも紹介しています。
価格の総額表示の考え方は、国税庁や財務省の案内をご確認ください。表示のしかたに迷う場合は、税理士などの専門家に相談してください。
「例」を示して、1年の費用を想像してもらう
費用の一覧と授業料の表があっても、保護者の方が自分で合計を出すのは手間がかかります。そこで、よくある通い方を1〜2つ選び、例として示すと親切です。
例:「中学2年生・週2回の場合」
- 入会のとき:入会金〇〇円+教材費〇〇円+初月の授業料〇〇円
- 毎月:授業料〇〇円+管理費〇〇円
- 夏期講習(希望者):〇〇円〜(受ける講座の数によって変わります)
例を示すときは、条件(学年、回数、教科数、講習を受けるかどうか)を必ず書きます。「〜」を付ける場合は、何で金額が変わるのかも添えましょう。
ポイント
例は、いちばん安くなる通い方だけを選ばないようにしましょう。実際に多い通い方を例にすると、保護者の方の見当と、入会後の実際の費用がずれにくくなります。受験学年のように費用が増えやすい学年は、別の例を用意すると誠実です。
料金を載せない場合
個別の相談で金額を決める教室など、料金を載せないという判断もあります。その場合も、「授業料は、学年・回数・教科数で決まります」「入会金と教材費がかかります」のように、何で金額が決まるか、どんな費用があるかは書いておきましょう。「体験授業のあとに、お見積りをお出しします」と、金額がいつ分かるかを書くと、問い合わせのハードルが下がります。体験授業のページの作り方は体験授業の申し込みを増やすページの作り方で紹介しています。
契約・支払い・休会・退会の案内
料金ページの最後には、お金に関わる手続きをまとめます。入会してから聞くより、入会の前に分かっているほうが、保護者の方は安心して申し込めます。
- 入会の手続きの流れ(申込書、契約の書面、初回の支払い)
- 支払いの方法(口座振替、振込など)と、毎月の支払いの時期
- 休会の決まり(できるかどうか、休会中の費用)
- 退会の届け出の方法と、いつまでに届け出ればよいか
- 前払いした費用がある場合の、途中でやめたときの扱い
- 欠席したときの振り替えのルール
こうした決まりは、教室の規約や契約の書面に書かれている内容と同じにします。ホームページの説明と契約の書面が食い違わないよう、規約を変えたときは料金ページも一緒に見直しましょう。
また、学習塾や家庭教師などのサービスで、一定の期間と金額を超える契約は、特定商取引法の「特定継続的役務提供」に当たることがあります。当たる場合は、契約の前後に決められた書面を渡すことや、クーリング・オフ(一定の期間内なら契約を解除できるしくみ)、中途解約のルールなどの決まりがあります。自分の教室の契約が当たるかどうかは、必ず確かめておきましょう。
特定継続的役務提供に当たるかどうかの条件や、書面・解約のルールの詳細は、消費者庁の特定商取引法の案内をご確認ください。判断に迷う場合は、消費生活センターや弁護士などの専門家にご相談ください。
よくある質問
季節講習の費用は、毎年変わるので載せにくいです。
通年の料金ページには「季節講習は別途かかります。受講は自由です」のように、費用があることと受け方だけを書き、金額は講習ごとの案内ページやお知らせで示す方法があります。講習の案内を出したら、料金ページからリンクしておくと見つけやすくなります。
キャンペーンで入会金を無料にしているときは、どう書けばいいですか?
期間と条件をはっきり書きましょう。「〇月〇日までに入会のお申し込みをされた方は、入会金〇〇円(税込)が無料です」のように書き、期間が終わったら表示を元に戻すことを忘れないようにします。
まとめ
学習塾・教室の料金ページは、どんな費用がいつかかるかの一覧、学年と回数で分けた授業料の表、よくある通い方の例、契約・休会・退会の案内の順にまとめると、保護者の方が全体をつかめます。金額は税込で示し、例には条件を添えましょう。契約が特定継続的役務提供に当たるかどうかも確かめておきます。
コースや時間割など、塾・教室のサイト全体の構成は学習塾・教室のホームページ制作で紹介しています。料金ページの組み立てに迷ったときは、Avrencalにもご相談ください。