カフェ・飲食店の営業カレンダーの作り方

お休みが月によって変わるお店や、貸切・イベントの多いお店では、「この日は開いている?」に答える営業カレンダーが役に立ちます。読み違えられない書き方と、無理なく更新を続けられる作り方をまとめました。

小さなカフェや飲食店では、お休みが毎月同じとは限りません。仕込みの日、店主の用事、貸切の予約、季節だけのメニュー。お店の事情で営業日が動くと、お客さまは「行ってみたら閉まっていた」という経験をしやすくなります。

この記事では、ホームページに置く月ごとの営業カレンダーの作り方を紹介します。カレンダーが必要かどうかの判断、記号の決め方、臨時休業・貸切・季節営業の書き分け、更新しやすい作り方、Googleマップとそろえる手順の順に見ていきます。文中のお店や日付は架空の例です。

営業カレンダーが必要なお店・なくてもよいお店

まず、カレンダーを作るかどうかを決めます。カレンダーは便利ですが、毎月の更新が必要になります。更新が止まると、古い月が表示されたままになり、かえってお客さまを迷わせます。

お店の状況おすすめの載せ方
定休日が毎週決まっていて、例外がほとんどない営業時間と定休日の文章だけで十分。臨時休業はお知らせで
「第2・第4月曜休み」など、週によって休みが変わる文章に加えて、月ごとのカレンダーがあると親切
不定休で、月ごとに休みを決めているカレンダーが必要。翌月分を早めに出す
貸切やイベント、時短営業がよくあるカレンダーに記号で書き込み、内容は下に文字で添える
夏だけ、冬だけなど季節で営業する営業期間の案内を先に置き、期間中はカレンダーで

曜日ごとの営業時間の表や、祝日・ラストオーダーの書き方といった基本は、営業時間・定休日の載せ方で紹介しています。この記事では、その上に重ねる「月ごとのカレンダー」に話をしぼります。

カレンダーに載せる情報と記号の決め方

カレンダーは、1日ごとのマスに小さく情報を入れる形です。スマホでは1マスがとても小さくなるため、マスの中には記号か短い言葉だけを入れ、くわしい内容はカレンダーの下に書きます。

使う種類は、お店で実際に起きることだけにしぼります。よく使うのは次のような組み合わせです。

種類マスの中の表し方(例)カレンダーの下に書くこと
通常営業何も書かない、または白いマスふだんの営業時間
定休日「休」と灰色のマス毎週・毎月の決まり
臨時休業「休」と色つきのマス日付(理由は書かなくてもよい)
時短営業「短」または「〜15時」その日の営業時間
貸切「貸」貸切の時間帯と、一般のお客さまが入れる時間
イベント「★」などイベントの名前と時間、お知らせへのリンク

記号は、色だけで区別しないことが大切です。色の見分けがつきにくい人や、画面が暗い場所で見ている人には、色の違いが伝わりません。「休」「貸」のような文字と、色を組み合わせましょう。種類は3〜5つまでにすると、覚えなくても読めます。

カレンダーのすぐ下には、必ず記号の説明を置きます。例:「休=お休み/短=営業時間を短縮(時間は下記)/貸=貸切の時間あり(下記)」。今日の日付のマスを枠で囲むと、開いた人がすぐに今日の予定を見つけられます。

臨時休業・貸切・季節営業の書き分け

臨時休業

臨時休業は、決まった時点でカレンダーに入れ、同じ日付でお知らせも出します。前日や当日に決まった場合でも、カレンダーを直しておくと、あとから見た人が迷いません。理由はくわしく書かなくてもかまいません。「店主の所用のため」「設備の点検のため」程度で十分です。

貸切

貸切は、お店にとってはうれしい予定ですが、一般のお客さまには「入れない時間」です。終日なのか、一部の時間だけなのかを、はっきり書き分けます。

  • 終日の貸切:「〇月〇日(土)は、終日貸切のため一般営業はお休みです」
  • 時間帯の貸切:「〇月〇日(土)18:00〜21:00は貸切です。15:00まではふだんどおり営業します」
  • 席の一部の貸切:「テーブル席は貸切、カウンター席は通常どおりご利用いただけます」

貸切をした人の名前や団体名は、了承がない限り書かないようにしましょう。「貸切のご予約を受け付けています」と添えておくと、貸切を考えている人への案内にもなります。

季節営業

夏だけかき氷を出す、冬はお休みする、といった季節営業のお店は、カレンダーの前に営業期間そのものを書きます。例:「今季の営業は〇月〇日(〇)から〇月〇日(〇)までです」。期間の外にホームページを開いた人のために、「次の営業開始は〇月ごろの予定です。決まりしだいお知らせします」のような一文も用意しておきます。開始日が決まっていないときは、決まっていないことを正直に書くほうが親切です。

更新しやすい作り方を選ぶ

営業カレンダーは、作るよりも続けるほうが大変です。誰が、どの道具で、どのくらいの手間で直せるかを考えて、作り方を選びます。

作り方よいところ気をつけること
画像(チラシのカレンダーなど)を載せる手書きのカレンダーをそのまま使えるスマホでは文字が小さい。検索や読み上げ機能に伝わらない
ページの中に文字の表で作る読みやすく、見た目をお店に合わせやすい月が変わるたびに、表を書き換える必要がある
Googleカレンダーを埋め込むスマホのカレンダーに予定を入れるだけで反映される見た目の自由度は低め。公開の設定を間違えると、私的な予定まで見えてしまう

Googleカレンダーを使う場合は、お店専用のカレンダーを1つ作り、ふだん使っている個人の予定とは分けておきましょう。埋め込みや公開の設定の画面は変わることがあるので、操作は公式ヘルプで確認してください。

どの作り方でも、次の3つを決めておくと更新が止まりにくくなります。

  1. 翌月分を出す日を決める(例:毎月20日までに翌月分を出す)
  2. 今月と来月の2か月分を表示し、終わった月は消す
  3. 更新する人を決める(家族やスタッフで分ける場合は、誰が直すか)

ポイント

お客さまが予定を立てるのは、たいてい数週間先です。月末になっても翌月のカレンダーが出ていないと、「まだ決まっていないのかな」と迷わせてしまいます。翌月分を出す日を、お店の決まりとして固定しておきましょう。

Googleマップ・SNSとそろえる

お店を探す人は、ホームページと同じくらい、Googleマップに出るお店の情報(Googleビジネスプロフィール)を見ています。カレンダーで臨時休業にしていても、Googleマップで「営業中」と出ていれば、お客さまは迷います。

営業日が変わったときは、毎回同じ順番で直すと、直し忘れを防げます。

  • ホームページの営業カレンダーを直す
  • ホームページのお知らせを出す(臨時休業・貸切・時短営業)
  • Googleビジネスプロフィールの特別営業時間(祝日などの営業時間)を登録する
  • SNSで同じ内容を知らせる
  • 店頭の掲示を直す

Googleビジネスプロフィールは、お客さまと直接やり取りする事業が対象です。特別営業時間などの設定の項目や画面は変わることがあるので、公式ヘルプで確認してください。登録の考え方はGoogleビジネスプロフィールの始め方で紹介しています。

よくある質問

カレンダーとお知らせ、両方に書く必要はありますか?

臨時休業や貸切など、ふだんと違う日は両方に書くのがおすすめです。カレンダーは「この日はどうか」を確かめる人に、お知らせは「最近何か変わったか」を見る人に届きます。お知らせからカレンダーへリンクしておくと、行き来しやすくなります。

年末年始のような長いお休みも、カレンダーだけで伝わりますか?

カレンダーに入れたうえで、トップページの目立つ場所にも期間を書いておきましょう。長いお休みは、カレンダーの月をまたぐことが多く、1か月分だけを見た人には全体が伝わりにくいためです。

まとめ

営業カレンダーは、お休みが月ごとに動くお店や、貸切・季節営業のあるお店で役に立ちます。記号は文字と色を組み合わせて3〜5つにしぼり、くわしい内容はカレンダーの下に文字で書きます。作り方は「誰がどれくらいの手間で直せるか」で選び、翌月分を出す日を決めて、Googleマップやほかの場所とそろえましょう。

カフェ・飲食店のホームページ全体で載せたい内容は、カフェ・飲食店のホームページ制作のページで紹介しています。Avrencalでは、更新しやすい営業カレンダーの形からご相談いただけます。